やりがいと責任

看護師も仕事をする職業人です。
自分の仕事に誇りを持っていますし、やりがいを感じてもいます。また、患者さんの健康や、場合によっては命を守るための仕事でもあるので、大きな責任を背負って日々がんばっています。患者さまのためにも自分の健康管理が必須です。自身の健康を維持するために、ダイエットに励み、見た目も看護師らしく?なってきたので今が頑張りどころです。

まじめな話をすると、看護師の充実は看護師の成長によって図られるべきです。そのためには看護師を対象としたセミナーや認定看護師や専門看護師といった看護師としてのステップアップや、保健師などの資格も取るなどの看護師としてだけでなく医療スタッフ全体としてのステップアップの道もあります。

しかし、何と言っても看護師の能力を高めるのは現場における経験です。より多くの経験から大きなものを得るためには、看護師一人ひとりが責任を持って働くことのできる環境を作る必要があります。とはいえ、全ての責任を一人の看護師に押し付けるようなことはできません。元々看護は患者さんのための利益のある行為であって、看護師本位であってはいけないのです。そのため、患者さんに質の高い看護を提供する一方で、責任のある仕事を看護師にさせて、看護師自身の成長をうながす。そういったことを目的に開発されたチームナーシングの方式がプライマリーナーシングです。

プライマリーナーシングはアメリカで開発されました。そのコンセプトは、看護師がやりがいや責任感を持って患者さんに看護を提供するということ。概要としては、一人の看護師をプライマリーナースとして専任し、一人の患者さんの入院から退院までを一貫して担うというものです。かといって、一人の看護師が24時間365日患者さんに付きそうというものではありません。基本的には患者さんにおける看護の責任はプライマリーナースが請け負うのですが、この人が勤務時間外である場合は、この人が立案した看護計画にそって、別の看護師が看護にあたるのです。いわば、数人の班で患者さんの看護にあたり、リーダーが専任されている状態であるというわけです。

メリットとしては、プライマリーナースが患者さんに一貫して付きそう形になるので、責任が明確になること。これによって、プライマリーナースに専任された看護師は責任の重圧とともにやりがいを感じることができます。患者さんからすれば、同じ看護師が一貫して効果的な看護をしてくれるので安心感を得ることができるのです。デメリットとしては、プライマリーナースに専任された看護師の力量によって、看護の質に差異が出てしまうことと、他のチームナーシングと比較して人員が多くなるため、世界的に看護師が不足している現状では実施が難しいということです。

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